日記

主従関係での嗜好の変化

liebeseele(リーベゼーレ)

どんな事をされてみたいか。

これは、僕が調教希望で問い合わせをしてきた女性にする質問の一つだ。

嗜好や癖と言ってもいい。調教希望の連絡をくれた女性は皆、人には話せない何かを抱えている場合が多い。

縛られてみたい。玩具責めをされてみたい。露出をしてみたい。奴隷として扱われてみたい。

女性によって嗜好は様々で、僕はそれらを何一つとして否定する事はない。

多くの女性は、漠然としたSM調教への憧れをもって連絡をくれる。話しているうちに興味の薄れていく人もいるだろうし、一度の経験で満足して自分でも驚くほどSM調教に対して醒める事もある。

対照的に、ちょっとした興味のつもりが抜け出せないほどに心酔する女性もいる。

されてみたい事と同じように、僕は女性にされたくない事を尋ねる。多数派の回答として、痛いこと・汚いことが嫌だと答える女性が多い。

おそらくこの記事をご覧になっている女性の多くもこちらに該当するのではないだろうか。

ここから先は、実際の良い主従関係を経験した女性でなければわからない感覚の話をする。

嗜好は変わる。

痛いこと・汚いことがNGというのは、まだ主人のことを他人であると思っている奴隷の感覚だ。

奴隷にとって、主人はおそらく人生で最も自分を晒け出す相手になる。それは旦那や恋人以上に、だ。

奴隷側は、自分のすべてを主人に管理されたくなる。奴隷もまた、主人のすべてを知りたくなる(追いかけても主人のすべてを理解する事はできないから、余計に溺れていくのだと思う)。

自分の涙も涎も排泄物も、それを出すことで主人が満足をするなら喜んで出すだろう。主人から与えられる痛みすら愛おしく感じるはずだ。

極論を言うと、本当に主従関係が構築された時にNGはなくなる。奴隷にとってのNGは、主人が望まないことだ。

ルールを決めて、役割を決めて行うSMプレイと調教の違いはここにあると思う。

本当に良い主従関係を経験する事で、奴隷は他の女性が経験したことがないような精神状態を得ることができるだろう。

是非長く、心を許せるご主人様に出逢ってもらいたいものだ。

 

できるだけ優しく、できるだけ酷く。

完璧な女性、完璧な奴隷。

 

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