日記

あなたの御主人様は

liebeseele(リーベゼーレ)

良好な関係を築いている方々にとっては、聞くに耐えない話をしたい。また、反感を覚える方もいるだろう。

主従関係には恋愛と同一に見える部分も多々あるが、実際にはまったく異質なモノである。

パートナーを愛おしく感じることもあるし、嫉妬のような感情もある。それは「信頼」や「共有経験」を介して付き合っているので、生じるのはとても自然なことだ。

現在は多頭飼いを行なっているが、僕も以前は1対1の関係を大切にしていた。それが誠意であると思っていたし、実際に多くの場合関係は良好だった。

いま良好な関係を築いている方の中には、複数のパートナーを持つことが信じられない男女もいるだろう。別の見方をすれば自分の現在のパートナーが最適解だと思っているのかもしれない。

それは否定しない。実際にその可能性もある。

長く、多くの主従カップルを見てきた中で何度も遭遇し、また自分自身も経験があることを話したい。

それは盲目なくらい御主人様に心酔していた女性が、パートナーが変わった瞬間にすべてを塗り替えたように新しいパートナーに染まるケースが非常に多いということだ。

今までの主従関係が間違っていたかのように新しい主人に陶酔し、 服従を示す。

ここで伝えたいのは、今の(ないしは今までの)主従関係に縛られないで欲しいということだ。

奴隷は尽くす立場である以上、御主人様の価値観をどれだけ再現できるかが奴隷としての純度を示すバロメーターとなってしまう。

主人が変われば、当然価値観は変わる。問題は、以前の主人の価値観はあくまでその人の中でのみ正しかったということだ。

それがSMや調教の基準であるように錯覚する必要はない。

今回の論旨は多頭を認めようということや女性は変わり身が早いということではない。

自分が関係に対して少しでも違和感があれば、一歩引いて冷静になってみて欲しい。

あなたのパートナーが一般的なSMや調教の全体ではない(もちろん奴隷にとってその人がすべてという快楽はあるが)。

目の前しか見ないのは女性自身を不幸にする。あなたが今いる環境が最適か、今一度見直してみるのも良いだろう。

粗末な扱いを受けていた女性が、パートナーが変わって生き還る事もある。あなたが優良なMかは、主人しか判断が出来ない。主人の目が曇っている場合は大いに有り得る。

実際に別れることになった時、多くの場合は男性の方が弱い。急に優しくしたり、自身の怠慢に理由をこじ付ける。

真に不幸になるべきはそんな男性だ。

僕は女性側からも勉強をしたいので、多頭の形式をとっている。冴えたやり方かはわからないが、僕は今の関係をとても気に入っている。

見直した上でやはり今のパートナーに魅力を感じたら、それはとても幸せなことだ。

 

 

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