日記 S男性の気持ち・思考

たまには自分の話を

liebeseele(リーベゼーレ)

 

今日の記事はいつにも増して個人的な話だ。男性向けの内容が濃いかもしれない。有意義な知識が身に着いたり誰かを救えるような内容でもない。

最近当ブログを読み始めて下さった方もいると思うので、少しだけこのブログを書いている人間について性癖の略歴のような話を書く。

今回の記事については素直な内容で、とても美しい主従観について書くようなものではない。ただ、自分のSMに対しての興味や価値観は明らかに変化をしてきた。

僕自身すべてを鮮明に覚えている訳でもないが書き進めたい。

 

SM・調教を始めたきっかけ

幼い頃から、自身が想像する性行為の場面では女性が拘束されていた。

きっと何かの漫画やTVでそういった場面を見かけ、知らず知らずのうちに性癖が構成されていったのだと思う。

中学・高校と成長していく中でもその性癖は変わらず、初めて行動を起こしたのは高校生の時だった。

女性に対して自分が想像していた行為を行いたいと思った時に、同級生に対してそれを打診するのは大きなリスクがあると判断した。周囲の精神年齢は自分よりもずっと幼かったし、学校生活とは切り離して踏み込むのが安全だと考えていたのだ。

その結果、当時今よりは未成熟だったインターネットの世界に自分のサイトを立ち上げる事にした。無料でホームページを作成できるサービスがあり、HTMLについて中古で買った参考書を片手にサイトを作り始めた。

サイトは携帯電話からも編集できる簡単なものだったが、そこでSM小説を書き始める事になる。その中のコンテンツの1つとして、調教希望者の募集を行った。

SM小説と調教希望の組み合わせは想定していた通り相性が良く、サイトを立ち上げて1か月程度で最初の調教希望者から問い合わせが入ったと記憶している。

 

当時の主従観

当時は経験が少なかった事もあり、複数の奴隷を所有するという発想はなかった。そのあたりは普通の恋愛の価値観と同じで、目の前にいるただ一人だけに愛情を注ぐことが当たり前だと思っていた。

現在のような多頭飼い(一人で複数の奴隷を所有)をすることは不誠実だと考えていたのだ。

一人の奴隷と関係を持ち、その女性との関係が終わったら次の従者と関係を結ぶ。1か月で関係が終わる奴隷もいれば1年近く続く女性もいて、そんな事を何年も繰り返していた。

同じ東京に住んでいる女性もいれば、時には関西に住んでいる女性もいる。

自分が高校性の時に社会人の女性を調教していることもあったが、幸い背が高かった事と顔立ちが幼くはなかったので、服装に注意すれば高校生だとバレることはなかった。

サイト上では自分が高校生とは公表しておらず、多くの書物やまわりの大人の話し方を研究して徹底的に「大人」を演じ続けた。もともと早熟だった事もあり、その演技は自分にとってはまったく苦ではなかった。

 

空白期間

高校生から社会人になりたての頃まで、そのサイトから出会った女性を調教し続けた。その合間にSMとは無縁の普通の恋愛もしたし、その時期には誠実に彼女が好きだった。

彼女に対してアブノーマルな性を持ち込むことはなく、当時から主従と恋愛は完全に切り離した世界として考えていた。

社会人になって2~3年目の頃だろうか。商社での勤務に忙殺されていた事もあり、サイトの更新は滞っていた。それに伴い女性からの問い合わせも自然減となり、僕はSMや主従といった世界から離れることになる。

たまに恋愛をしながら仕事を中心とした生活が続き、兼業していた作家業もまったく手がつけられない状態となり、僕はごく普通の社会人となった。

 

商社に勤めていると、接触する会社が多いためか色々な企業から転職の誘いが来る。ある時、現在勤めているコンサル会社から声がかかった。

業務内容はまったく異なるが、調べている内に名前しかしならかったその企業の中身に触れ、僕は初めての転職を決意した。

慣れるまでは変わらず多忙な日々が続いたが、落ち着けばその仕事は僕の性に合っていた。

 

日々のストレスは軽減したし、何かを考える余白ができた。

少しずつ、SMや調教が好きだった事を思い出した。

 

すぐにパートナーを探すような事はせず、ネット上で出会う人々を眺めていた。

出会いの場やツールは僕が知っている時代よりも多岐に渡っていたが、相変わらずこの世界には男女の愛憎がある。

愛情の種類であるとかバランスであるとか、そういったものとの折り合いがつかずに傷つく女性は多かった。

「S」を免罪符に女性を傷つける男性、「M」がわからず自己嫌悪に陥る女性。

この主従関係という世界には教科書や注意を促す指標があまりにも少なかった。

自分が次にサイトを作る事があれば、そういった部分を扱う内容のサイトにしようと心に決めていた。

 

「M女のための調教ブログ」の立ち上げ

また少し時間が経過し、僕は新しいサイトを立ち上げることにした。

先述したような志があり、僕は①主従関係の作り方②注意喚起③多頭であることを了解した上での調教体験を軸に当ブログを立ち上げた。

③については時間が経った事による僕の価値観の変化で、「ネット上で危険な出会いを経験して不本意に主従関係の世界から離れるよりは、安全に調教を体験してみて欲しい」という気持ちから生まれた。

もちろん綺麗事だけではなく、僕の性癖や性欲を満たすための募集でもあった。また、女性側も必ずしも1対1の関係ばかり望んでいる訳ではないという仮説にも基づく。

恋人や旦那がいたり、自分自身がご主人様に対しても後ろめたさを感じない関係。依存しすぎてしまう傾向があり、多頭の中が適度である関係。

理由は様々だが、一番は「何をされるかより誰にされるか」を重視する女性が多頭向きなのだと思う。無論この気持ちがあった上で単頭飼いを望む女性はそれはそれでとても素敵だ。

ブログ内容の性質上 男性からの批判が多くなるような気がしたが、この時の僕はひたすらに女性向けの記事を書き続ける事になる。

 

慢心、本質を見失った時期

昔運営していたサイトと現在のブログ。

そのどちらでも僕自身大きな過ちを起こしたことがある。

忙しさのあまり会う約束を直前でキャンセルしたり、愛情を伝えない事で従者に寂しさや虚無感を感じさせてしまった事だ。酷く傷つけた従者もいる。

基本的に僕は自分からあまり連絡を取らない。連絡の量が愛情の量に比例するとは考えていなかったし、自分としては仮に1か月連絡を取らなかったとしても同じ熱量で従者の事を可愛いと思っていた。

しかしそれらはすべて自己完結であり、自分が自分のために納得しているだけだった。真面目で従順な奴隷ほど我慢をして、こちらからの些細な連絡を喜ぶ。

その僅かな連絡だけで相手を支配しているような錯覚をして、自分が「こんなドミナント(支配者)男性は注意」と書いている内容そのままの行いを女性にしてしまっていた。

去る者は追わずのスタンスで関係を持っていたが、自分に心酔していると思っていた女性がある日突然別れを告げてくるのは心臓を抉られるような痛みがあった。

そんな事を繰り返して、僕は少しだけまともになっていったような気がする。

 

主従を望む男性への価値観の変化

ブログを書き続けているうちに、注意喚起を参考にしてくれたり僕との主従関係を楽しんでくれる女性が増えてきた。

 

変わってきた価値観の一つとして、主従関係を求める男性について書きたい。

ネット上でのやり取りや、女性から直接聞いた体験談などもあり基本的に奴隷を探す男性は注意すべき対象としてブログ上で表現してきた。

根幹としては今も変わらず、勘違いしている男性・面倒くさい男性・誠実さの欠片もないような男性は多い。

しかしTwitter等で交流する中で、良心的な男性と知り合うことが増えて来た。中にはただ性欲を満たすためではなく愛情を持って接する事ができるパートナーとしての奴隷を求める男性がいることを認識した。

僕は調教希望者以外ネットから人に会うことなどなかったが、ある時主従関係を経験してみたい男性数人で食事会を行った。目的としては、その人たちがどんな事を考えているのかを純粋に知りたかったのだ。

彼らは奴隷と関係を持つ方法についての手順がわからず、結果的に僕がブログで否定しているような無差別な連絡であったり、たまたまやり取りが続いた女性に執着してしまったりと不本意な行動に走ってしまっている事を認めた。

男性陣の悩みを集約し、それに対する方法を体系化し、僕は一時的に「主従関係の作り方」に関する男性向けのコーチングを有償で始めた。無料だと遊び半分に人が集まって来るのが目に見えていたし、何かを本気で学ぶにはお金がかかるのが当たり前だと思っている。

僕自身はお金にあまり執着がなく、自分がコーチングする知識の対価を設定した時に考えた費用がその価格であった。

高額な費用を提示され、それまでコーチングを希望していた男性の中でも即決をする者と音信不通になる者に別れた。

それに対してショックを受けることもなく、社会実験的に僕は契約をした男性にコーチングを行った。自分が教える技術の向上と、先天的なものに頼らないドミナント性の学習である。

結果的に、約8割の男性がパートナーと関係を持つことができた。そこで僕はサブミッシブ女性との出会い方・関係の持ち方は体系化できると自分の中で結論付けた。

現在は個別のコーチングは終了し、入会のハードルが低いオンラインサロンを立ち上げた。

オンラインサロン Black Label

良質なドミナント男性が増えることは結果的にはサブミッシブ女性の幸福に繋がるという気持ちが根幹にある。

自分をリーダーとして崇拝して欲しい訳ではなく、同じ趣味や志を持った男性と肩を並べたい。好きな話をしたい。ドミナント男性側が病むことだってあるだろう。

オンラインサロンで公開している内容はサブミッシブ女性と良好な関係を持つノウハウをメインとしているが、これは日々の女性とのコミュニケーションにも必ず役に立つ。

SMを長くやっていると難しい話をして満足する男性が増えるが、知識も振る舞いも、自分と相手に役立たないのならほとんど意味を持たない。

良い関係を持つ一助となれれば幸いである。

 

最後に

今回の記事はまとまりのない雑記のような内容になった。だらだらと長い文章を読んで下さって本当に有難い。

今後もSMと主従関係、本とウイスキー、朝と雨についてまとまりのない文章を書き続けたい。

 

mukuro拝

 

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