日記

白夜に手を振って

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夜がいつも同じ色であるとは限らない。

 

精神状態は、視覚に様々なフィルタをかける。

初めて首輪をかけた夜は青白く甘く、首輪がちぎれた夜には暗黒色が視界を満たしていく。

サディストだろうがドミナントだろうが、契りがちぎれた瞬間の寂しさに慣れることはきっとない。そこにはただ一人の凡庸な人間がいるだけだ。

とても相性の良いパートナーに巡り合った時、日常は白夜のように明るい時間が伸びていく。明るいゆえに、闇が恋しいなんて贅沢を言ったりする。

 

独りになった時、僕らはようやく心臓が動いていたことを思い出す。

昨日まで誰かのために動いていた心臓が、それが自分のためだけに拍動している事を理解して少しだけ苦しくなる。

見送ることしかできなかった寂しさは、二度と握ることがない手のひらを思い出させる。

 

僕らは幸いにも、見た目の美しさと精神の美しさが比例しない。

お互いの外見に捉われず気に入った相手に愛情を注ぐことができるし、その愛情が緋色だ二人静だと会話を楽しむことができる。

二人静は植物であり紫色を表す一種である。その花言葉はとても綺麗だ。

 

肉体的な関係の中で精神を感じるからこそ、それぞれは心地の良い依存を得る。

それは恋人への愛情とは異なるものだ。完璧な恋人と出会っても、どうしても塗り潰せない自分の一部を埋めてみたくて相手を求める。

11色の色鉛筆を持っている相手と良好な関係を築いても、12色目を持った相手に強烈に惹かれる。12色目のみ持った相手である場合もあるかもしれない。

人生の色彩が鮮やかになっていく喜びを噛み締めるのはとても幸福なことだ。

 

今日も誰かが出逢って、誰かが別れる。

見え方の違う夜空が、それぞれにとって穏やかであればいい。

 

 

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