SM調教や主従関係にM女が求めるものは様々である。
このカテゴリーの記事ではご主人様を探す女性が持っている願望について書きたい。
「この願望を持つ女性はこういう女性だ」と決めつける意図ではなく、初心者M女が漠然とした願望を明確化する参考にして頂ければと思う。
今回はペット調教・ペットプレイを望む女性について解説する。
ペットプレイとは奴隷に首輪とリードを着け、文字通りペットのように四つん這いで散歩をさせたりエサ皿で食事をさせたりといった調教を意味する。
目次
「首輪を着けてみたい」という小さな願望から始まる
ご主人様との出会いを求めるM女が想像している願望の一つに、首輪を着けられてみたいというものがある。
些細な道具であり、直接快楽を得るはずではない首輪をなぜ女性が求めるのか。それは主従関係未体験の女性自身もわかっていないかもしれない。
その願望の奥には誰かの所有物になりたい、普段の自分を捨ててペットとして扱われてみたいというある種の変身願望があるように思う。
当ブログからの調教希望者の中でもペット調教を希望する女性は多く、また自分にとって絶対的な存在が欲しいと望む女性は多い。
所有をされる方法についてはいくつか存在するが、今回はサブミッシブ(服従願望)女性にとっての首輪を着けられる意味・ペットとして所有される時の心理について書く。
願望は3つの深層心理に分類される
多くの女性の調教や悩み相談に対応してきた中で、この願望を持つ女性の奥底にある願望は以下の3つに分類される。
分類
- 服従と支配の象徴としての首輪
- 自分を捨てるスイッチとしての首輪
- 性癖としてのペット願望
服従と支配の象徴としての首輪
現代において多くの場合「首輪」は管理目的で動物に着けるものである。SMやファッションを別にすれば人に着けることは例外であると言っていいだろう。
ヒトに着ける首輪は身分の象徴であるといえる。誰かの所有物である事の象徴。首輪を着けるという行為を受け入れている事の象徴。屈服・服従の証。
主従関係の中で漠然とした首輪への憧れの先には、誰かに抗う事ができず服従をしている自分がいる。
首輪とリードに繋がれた自分の姿に憧れるサブミッシブ女性は本当に多い。
自分を捨てるスイッチとしての首輪
日常での性格・タイプに関係なく調教に陶酔する女性がいる。
相手がご主人様であっても普通に食事をしている時やデートをしている時は自律した女性であるのに、調教時に首輪を着けられると別人格のように関係に溺れる。
普段ならば絶対に言わないような言葉を吐き、恥ずかしくて見せられないような姿を晒す。
「奴隷」に切り替わるスイッチは人それぞれだ。しかし一定数の女性は首輪がトリガーになって一人の自律した女性から奴隷に切り替わる。
性癖としてのペット願望
ここまで書いてきた心理に加え性癖の一つとして「ペットのように扱われたい」と望む女性がいる。
僕はこれを一種の変身願望だと考えている。
ご主人様からの扱い、自らの振る舞いを含めて犬や猫のように存在する。犬や猫であるから、普段は絶対にできないような下品で屈辱的な行為を受け入れることができる。
受け入れた時に、普段の自分との落差に異常な興奮を覚えるのだ。
ペットのように扱われたいという願望は恋人には伝えにくく言語化する機会が少ない。故に、僕に調教希望の問い合わせをしてきた時にも上手に伝えることができるM女はあまりいない。
まとめ 私見と考察
ここからは私見と考察だ。
ペット願望を持つ女性は心のとても深い場所に正直な気持ちを隠している。
隠している理由はいくつもあるだろう。伝えるのが恥ずかしい。言語化ができない。本当にこの人に伝えて大丈夫なのか?伝えた結果軽蔑されるのではないか?
様々な要素が重なって、ドミナント(支配者)を自称する男性に出会っても本当の願望を伝えることができない。
ペット調教を望む女性は、本来同格であるはずの人と人の関係の中で明確な上下関係が生まれることを望む。それは上司と部下・先輩と後輩といった関係とはまったく異なるレベルを意味する。
まさしく飼い主と飼い犬のような関係だろう。お互いが人である故に、そうなってしまった時の従者の立場は無自覚の犬よりも遥かに卑しい。
その上下関係を感じることができ、体感できる形がペットプレイであり首輪なのだと思う。
ペット調教に踏み切るにあたり、誘導する男性側により方法や技術は異なる。
首輪をつけて四つん這いで引いて…という簡単なモノであれば取り組みやすい。
しかし女性が想像していたよりもずっと深いペット化に誘導できる「ご主人様」は限られているように思う。
これは自分が心掛けている事であるが、ご主人様は調教において参加者でありながら観察者でなければならない。
まず、自身が興奮に溺れ危険を見落とすことは許されない。
そして気持ちが悪いほどに興奮している女性の嗜好や潜在的な性癖を見抜き、どうしたらもっと酷い姿にしてあげられるかを理解していなければならない。
実際に僕から調教を受けたことがある女性はわかると思うが、調教中に僕が感情的になることはない。
その女性が首輪という願望に何を求めるのか、ペットにされる事で何が充たされるのか。
ペットプレイひとつを取り上げても、サブミッシブ女性の願望についてこれだけ多くの事が考えられる。それは相手を幸福にできる可能性を考えるという事だ。
主従関係の核となる楽しみは調教だろう。
しかしそれは肉体的な調教というよりも、精神的な変化と発見に魅力があるのだと思う。
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