当サイト「M女のための調教ブログ」には日々沢山の女性から悩み相談のご連絡を頂く。
その中でSM初心者・調教未経験の女性から頂くご質問で多いのが「どこでご主人様を探したら良いでしょうか?」といったものである。
自分にとって初めてのご主人様を探そうといった時には当然の疑問かもしれない。
SM調教がどんなものかも理解できず、どんなご主人様を探したらいいのかもわからない。
しかし実際には、ご主人様を探す場所というのは最優先のテーマではない。それはなぜか。
今回は出会いの場所についての解説ではなく、ご主人様を探すにあたっての考え方について紐解いていく。
目次
主従関係は正解のない問題
物事には明確な正解のある問題と正解のない問題がある。
例えば「作家の村上春樹の国籍は?」という問いに対しては日本といった明確な答えがある。
一方で「人にとっての幸福とは?」といった問いに対しては画一的な答えが存在しない。
健康が正解の人もいれば、富が正解の人もいる。
パートナーを探す前提として、主従関係は正解のない問題に分類されるということを念頭に思考を開始しなければならない。
主従関係に正解(汎用的なゴール)を求めてパートナーを探しをスタートしてしまうと、より複雑に迷ってしまうだろう。
最も大切な自分のゴール設定
では、正解のないご主人様探しをどんな形で進めていくべきか。
それは自分が満足できる・納得できるゴールを設定するところから始まる。
賢い女性ほど注意して欲しいが、主従関係という特殊な環境は曖昧に始まっても、どんな男性が相手でもある程度依存してしまう可能性を秘めている。
SMや調教といった未経験の分野に新鮮な刺激を感じてしまい、実際にはクズのような男に盲目的に依存してしまうのだ。
以前別の記事でも書いたことがあるが、初めてのご主人様には鳥類でいうインプリンティング(刷り込み)のような現象が起きることがある。
インプリンティングは卵から孵った雛が最初に見たものを親だと思い込んでしまい、成長してもその信仰が治まらない状態である。
最初にSM調教をしてくれた相手はその人間性に関わらず特別に見えてしまう可能性があるという事をよく認識しておこう。
その上で自身が納得できるパートナーとは何か。
参考例として、以下のような部分を考えてみるのもいいだろう。
ポイント
- SMを除いても人として尊敬できる
- 自分が憧れていた主従関係が実現できる
- 正常なリスク管理の感覚がある
SMを除いても人として尊敬できる
当然のように見えて、見落としがちなポイントである。
性的興味だけで関係を結んでしまうと結果的に失敗で終わってしまうことが多々ある。
物事の捉え方や他人に対する配慮など、SM以外の要素が尊敬できるものでないと思わぬトラブルの元となり関係に集中できなくなってしまう。
自分が憧れていた主従関係が実現できる
SM調教や主従関係に憧れたきっかけがそれぞれにあると思う。
例えば漫画の「ナナとカオル」かもしれないし小説の「私の奴隷になりなさい」「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」かもしれない。
もしくはそこまで具体的でなくてもペットのように扱われたい、羞恥調教を受けてみたいといった漠然としたものかもしれない。
いずれにせよ、性癖や理想とする世界観がかけ離れたパートナーと関係を結んでしまうと無理が生じて返ってストレスになってしまう可能性がある。
もちろん関係をもってからは自分自身の嗜好が変化したり相手の要望に染まりたいと思うこともあるだろう。
しかしそれは関係が成熟していってから検討すべきことであり、これからパートナーを探す女性はやはり経験してみたい世界観やプレイが可能な限り明確である方が相手を探しやすい。
正常なリスク管理の感覚がある
過激な内容の調教や発信をするドミナント男性は、ファンとして接している時にはとても魅力的なコンテンツに見えるかもしれない。
しかし実際には女性側の身体的特徴・職業など様々な要素からリスク管理を行わなければならない。
SNSへの写真・動画のアップだけではなく、日々の連絡のやり取り(特に女性が既婚者の場合は慎重になる必要がある)についても注意を払うべきだろう。
最も難しいのは、相手の男性が自分の見えない場所でもプライバシー管理を徹底してくれる男性かどうかである。
「女性を調教している」といった優越感から、友人に写真を見せたり渡してしまう男性もいる。
小さな嘘をついたり頻繁に約束を破ったりと、疑わしい要素があるのなら関係を断った方が賢明だ。
ゴール設定をしなかった場合のトラブル
自分がどんなドミナント男性と関係を持ちたいかという事を明確にせず、勢いで関係を結んでしまうこともあるだろう。
そんな時に発生する可能性があるトラブルについて解説していく。
予定外の多頭飼いに苦しむ
自分としては1対1の主従関係を望んでいたにも関わらず、ご主人様が多頭飼い(複数の奴隷と関係を結ぶ状態)になってしまい、嫉妬やストレスから不安定になってしまうケースである。
自分が単頭飼いを望むのか、多頭飼いでもOKなのかは明確にしておいた方が良い。
望まない性癖が苦痛になる
初めての主従関係を経験する前には、ほとんどの女性が自分にとって何が興味のあるプレイで何がNGプレイかということが自覚できていない場合が多い。
そこを曖昧にしたまま関係を結んでしまうと、例えば自分にとっては絶対に受け入れられないスカトロや露出調教を強要される…など苦しい状況になってしまう可能性もある。
最低限、NGプレイについては明言しておこう。
苦しみながも執着してしまう
ゴールを設定せずに男性を関係を持った場合、すべてに問題がある訳ではなく快楽に感じる部分もあるだろう。
その状況に陥ってしまうと、相手に納得のいっていない部分が多々ありながらも「この人と別れたら自分を調教してくれる人は現れないんじゃないか…」といった不安に駆られ、捨てられないことに必死になり執着してしまう。
ここで注意しなければいけないのは、例え嫌な気持ちであっても相手の事を考えれば考えるほどより深く執着・依存してしまう可能性があるという事だ。
なぜ探す場所が重要ではないのか
記事の冒頭で「相手を探す場所は最優先のテーマではない」という文章を書いた。
これは意図として途中に書いたようなゴール設定がない中では、どこでご主人様と出会っても不幸になる可能性があるという意味である。
SM出会い掲示板やTwitterでパートナーを探す場合、表面的な情報から相手を判断するしかない。
しかし本当に関係を検討するのであれば、実際に会うまでの十分なコミュニケーションの中で自身が設定したゴールにより近しい存在か、もしくはゴールを変えてでも関係を持ちたい魅力があるかという事をよく見極めた方がいい。
自分にとって新しい習い事を始める時、それが未経験の分野であっても「クラブの雰囲気はどうか」「月額はいくらか」「自分の家からアクセスがいいか」など様々な事を調べると思う。
結果的に「月額は予算よりも高いけど雰囲気が良いと評判のこっちのクラブにしよう」といった自分なりの判断をするはずだ。
もちろんSMパートナーを探すうえでは上記の例ほど簡単には情報が集まらないとは思うが、自分にとっての目安や指針がないと最適な決定ができないという例である。
「主従関係はブラックボックスで理解がしにくい世界」とは思い込まず、冷静になって自分に必要な確認を行ってみよう。
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