自分の性癖・性的嗜好を理解できている人は少ない
「もし主従関係の世界に踏みこんだらどんな事を経験してみたいか?」
これは僕が調教希望の問い合わせをしてきた女性に問う質問の一つだ。
特殊な性癖や嗜好。
調教希望の連絡をくれた女性はみな人には話せない性的な秘密を抱えている場合が多い。
- 縛られてみたい
- 放置プレイを経験してみたい
- 監禁されてみたい
- 玩具責めをされてみたい
- 露出をしてみたい
- 恥ずかしい格好を強制されたい
- コスプレをしてみたい
- ペットとして扱われたい
- 奴隷として扱われてみたい
女性によって秘めた願望は様々で、僕はそれらを何一つとして否定する事はない。
多くの女性は漠然としたSM調教への憧れをもって連絡をくれる。
話しているうちに興味の薄れていく人もいるだろうし、一度の経験で満足して自分でも驚くほどSM調教に対して醒める事もある。
対照的に、ちょっとした興味のつもりが抜け出せないほどに心酔する女性もいる。
会話や関係を進めていく中で女性の反応が別れる大きな要因の一つとして、初心者の頃に自分の願望や性的嗜好を正確に理解できていないという点が挙げられる。
あくまでAVや同人誌、成年漫画などから得た情報をもとに視覚的に興奮するものが好みになっていくケースが多い。
パートナーの候補となる男性と会話を重ねる中で嗜好やプレイの話になることもあるだろう。
その時には自分には情報が不足しているということを念頭に置かなければならない。
もちろん安全を期してあまり多くのプレイを希望しないという選択もあるが、せっかく踏みこんだ世界で可能性を狭めてしまう場合もある。
自分がまったく期待していなかったプレイでもご主人様の手から与えられることで大きな快楽や満足感を得ることもある。
性癖が合わずに別れてしまう場合も
当サイト「M女のための調教ブログ」から頂く悩み相談の内容で多いのが恋人や夫との性の不一致である。
「相手のことは本当に大好きなんですが、だからこそSMをしたいとか主従関係を経験してみたいとは言えず…」
こんな悩みを打ち明けてくれる女性はとても多い。
恋人に話すことすらできない女性が大多数だが、中には意を決して恋人に打ち明けた女性もいる。
しかし男性の方から「かわいそうでできない」「理解できない」「気持ち悪い」などの反応があり心が折れてしまう女性も少なくない。
恋人が人として優しすぎるがゆえ、あなたを気づかっての答えではあるが理解をしようとしてすらもらえないのは少し寂しい。
またSM調教はどうしても肉体関係の要素が強いので、マンネリを含め歳を重ねて性行為が少なくなってきた時に若い時と同じ愛情を継続させることが現実的に難しくなってしまい、婚外パートナーを作ったり離婚に至ってしまったケースも見てきた。
これはあくまで個人的な考えだが、僕は結婚を目的とするパートナーと被虐嗜好を満たすパートナーは分けた方がいいと考えている。
主従関係は上下関係を楽しむものなので、基本的には対等な恋人関係の中では「主従関係としての」無理が生じる場合が多い。
実際に僕の従者のほとんどは恋人など私生活におけるメインパートナーがいる。
好きだからこそ、性的な相手を別に作る。
色々な背景を持った女性と関係を持ってきた中で、この関係がサブミッシブの女性にとって最も人生の幸福度が高くなるように思う。
上述はあくまで僕の経験に基づく主観・意見なので恋愛主従(恋人兼主従関係)や主従関係の末の結婚を否定するものではない。
どの体制がベストかは人それぞれだし、主従婚でずっと幸せな夫婦も知っている。
むしろ主従関係から結婚に至り、人間的な愛情が強くなって性行為の有無に関係なく仲の良い関係を築けるなら理想とすら思っている。
ただ多くの女性は人生で永遠にSM調教を行うことを想像していない。
その中でサブミッシブを含む自分の幸福度を上げるならば、パートナーを分けることは選択肢の一つとして考えてみてもいいと思う。
関係の中で性的嗜好は変化していく
されてみたい事と同じように、僕は女性にされたくない事を尋ねる。
多数派の回答として、痛いこと・汚いことが嫌だと答える女性が多い。
おそらくこの記事をご覧になっている女性の多くもこちらに該当するのではないだろうか。
ここから先は良いパートナーと巡り合って、実際に一定期間 主従関係を経験した女性でなければわからない話をする。
性癖嗜好は関係の中で変わっていく。
痛いこと・汚いことがNGというのは、まだ主人のことを警戒すべき他人であると思っている感覚が強いかもしれない。
もしくは愛情の有無に関係なく生理的なNGの場合もあるので、それはこちらの記事を参考にしてほしい。一般論として汚いことが好きなどおかしいという価値観もあるだろう。
従者にとって主人はおそらく人生で最も自分を晒け出す相手になる。
それは旦那や恋人以上に。
従者側は自分の多くをご主人様に知ってほしいと願う。
従者もまた主人の多くを知りたくなる。追いかけても主人のすべてを理解する事はできないから、余計に溺れていくのだと思う。
自分の涙も涎も排泄物も、それを差し出すことで主人が満足をするなら喜んで差し出すかもしれない。主人から与えられる痛みすら愛おしく感じるはずだ。
極論を言うと本当に主従関係が構築された時にほとんどのNGはなくなる。
従者にとってのNGは、主人が望まないことだ。
ルールを決めて、役割を決めて行うSMプレイと主従調教の違いはここにあると思う。
本当に良い主従関係を経験する事で、奴隷は他の女性が経験したことがないような精神状態を得ることができるだろう。
是非長く、心を許せるご主人様に出逢ってもらいたいものだ。
従者たちの調教記録はこちら
調教記録・体験記事 | 東京 M女のための調教ブログ (smblog.jp)
↓クリックをお願い致します。