萌花の調教について書く。
日々の調教と会話により、彼女の心模様は季節による変化のようにより深くその立場を受け入れていった。
夏から秋に変わり、木の葉が名残惜しそうに緑を手放していく。しかしそのまま彼女は自分が黄色や赤に染まっていくことを受容した。
サブミッシブの女性が調教を受け入れることでどう変化していくのか。
その一つの結果として、「ご主人様」からの言葉や行為を受け入れる感度が繊細に高まっていくという点がある。
萌花もまた関係を持ち始めた時よりもずっと素直に適切にこちらの愛情を受け取ってくれるようになったと思う。
某日僕らはホテルで待ち合わせをした。
彼女は僕に気を許してくれているが、調教の時には一定の緊張感を保っていた。
彼女によく似合う衣装を与える。
包み過ぎないことで体のラインを明確にするような、この後の時間を豊かにする格好だった。



白く豊かなカラダを隠すにはあまりにも頼りない下着に彼女は少しずつ呼吸を乱していった。
犯される準備をするように彼女の肌が湿っていくのがわかった。
様々なポーズを命令するたびに、糸が微細に揺れ頼りなく彼女を支える。




壁際に立たせ後ろを向かせる。
僅かな糸が、裸よりもずっと彼女の色気を際立たせていた。


彼女の欲しい言葉を、自我を奪うような言葉をかけていく。
強い肉体的な刺激は必要なくささやかな指技と言葉を浴びることで彼女は身を崩した。
豊かな胸を支えるには頼りない体に骨や筋肉がうっすらと浮かび、拍動により必死に身体中に酸素が送られているのを感じる。


育ちも家柄も学力も、日常の凛とした立ち姿もひとつひとつが彼女の崇高な人格を形成していた。
多くの男性にとって手の届かない彼女は、僅かな布と自分では絶対に選ばない玩具を与えられることで一気にすべての選択権を手放した。
調教中、彼女は僕の手から与えられるものしか身に着けることを許されない。
それがきっと心地良いのだろう。



すでに十分すぎるくらいに興奮している彼女の乳首に飾りをつける。
金具により乳首を圧迫し続けるその玩具に彼女は大きな悲鳴をあげた。



そのままの姿で奉仕を命令した。
乳首を拘束されたままの萌花は耐えられず、僕のものを頬張っている時にも何度も絶頂を迎える。
何度もイキながら彼女は従順に奉仕を続けた。
カラダが敏感になりきったところで乳房を弄ると、いつも以上に情けない声をあげて崩れそうになる。
自分のカラダがすでに他人の所有物であることを、彼女はよく理解していると思う。


ひとしきり弄んだあと、萌花をベッドに寝かせた。


汗ばんだカラダにオイルを垂らしていく。
一滴落ちるたびにまるで、まるで蝋燭を滴下されているように萌花は悲鳴をあげた。

日常の萌花には透き通るような白さがある。
しかしオイルを施されたカラダは薄暗い室内で光りを鈍く反射した。
それはずっと生々しく、誰にも話したことのなかった彼女の内なる精神性のように感じられる。
そんな彼女は日常の凛とした姿よりもずっと愛らしかった。




気のすむまで責め続けたあと、彼女に挿入をすることにした。
すでに敏感になりすぎた体には少しだけ残酷だったかもしれない。
彼女は可哀想なくらいに何度も意識を飛ばした。

主従関係と恋愛、どちらが上位ということはない。
しかし剥き出しにするものは主従関係のほうがずっと多い。
剥き出しにする怖さも、暴かれてしまう快感も、自分を手放す決意も、手放したあとの懐かしさも。
そういった少しだけ日常とは離れた姿を委ねられる相手に出会えたならばそんなに幸せなことはない。
サブミッシブには主従関係でしか得られない幸福がある。
この記事を読んでくれたあなたにも、良いお相手が見つかることを切に願う。


