「誰にも言えなかった性癖を自分が開放してあげます」
ネットやSNSに飽和している、いわゆる「S男性」がよくM女性に投げかける言葉だ。
こういった癖を持った人々の中では使い古された言葉であり、ありふれた文言である。
明らかに未経験の男性がこういった言葉を振りかざす事に辟易とするが、残念ながらこの言葉は真実でもある。
女性は自分がマゾヒズム(被虐性欲)・サブミッシブ(服従嗜好)のいずれかの性癖を持っていることを既存のコミュニティの中でオープンには出来ない。
彼氏とのセックスや、あくまで彼氏とSMプレイをしたという程度であれば冗談半分に友人との会話の中で話すこともできる。しかし本心から求める、Mの自分として求める事をオープンにするのは現実的ではないだろう。
話すことで悪意ある友人からコミュニティ内に性癖を拡散されたり、ノーマルな彼氏に引かれてしまうリスクがあるからだ。
僕のところには日々沢山の相談メッセージが届く。その多くが「まわりに自分の本当の性癖を話せる人がいない」という内容だ。
もともと女性は男性に比べて会話をすることでストレスを解消する傾向が強い。それも相まって、誰にも話せない秘密を抱えていることはM女にとって大きなストレスだろう。
ネットでパートナーを探すこと自体はとても合理的で、最初から嗜好の合う相手と連絡を取ればいい。しかし有象無象の疑似S男性があふれていることでパートナー選びが非合理化している現実がある。
この問題への対策は以前にも記述したことなので端的に書くが
- 自分が求めるパートナー像を具体的にすること
- 性欲に負けてあわててパートナー関係を結ばないこと
- 相手の経験値を良くヒアリングし、少しでも矛盾や怪しい点があったら関係を結ばないこと
上記の点は最低限注意してパートナーを探してほしい。主従関係は即日構築できるものではなく、時間をかけて積み重ねるものだから。
冒頭の言葉に戻るが、誰にも言えなかった性癖は悩みとして初心者M女の中に居座る。話が出来ないので整理ができず、纏まらないままだ。またそれを解決するような有益な情報をネットで拾うのは難しい。
悩んでいるM女に対して男性ができること、それはM女が解決できないぼんやりとした思いや不安を体系化してあげること。名称や記号を与えて理解を助けることだ。
人は理解ができないモノ・経験が少ないモノに対して不安を感じる。それを補助する知識や感情を与えてあげれば、M女は安心して調教や主従関係を楽しむことができる。
普通のセックスも同じで、初めて経験するまでは興味はありながらも不安もあるだろう。処女の喪失が激痛という女性もいればまったく痛くないという女性もいる。人・体・精神が関係することは一貫する答えを明示することは難しい。
主従関係においては男性側から与えて始まることが殆どだが、関係が深まれば奴隷から与えられること・学ぶことも非常に多い。男性ばかりが与える立場など、おこがましいというものだ。
これからパートナーを探すM女に今一度考えて欲しい。関係を結ぼうとしている男性は自分にとって理解に繋がるか、ただの性欲の延長ではないか。
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