前回の記事と時系列的には前後するが、紗季の二度目の調教について書きたい。
某日、その日は駅前で待ち合わせをし、時間が遅かったこともありそのままホテルへ向かった。
一度目の調教でMとして花開いた紗季は、会うまでの連絡のやり取りでも従順だった。
前回の服従の快感が忘れられなかったようで、ホテルに着くまでもずっと僕の腕につかまり、身体を寄せてくる。
ホテルに入ってからの振る舞いを、僕は事前に紗季に伝えていた。 紗季が最も喜ぶ方法を選んで命令をしていたつもりだ。
部屋の前に到着すると、先に紗季が部屋に入る。ハイヒールを脱いだ紗季は、部屋に上がり、こちらを向いて膝を着く。
僕が部屋入ると、紗季は僕の股間に顔をあてておかしくなったように匂いを嗅いだ。
部屋にあったソファに座り、足を差し出す。
紗季は歓喜の表情を浮かべて匂いを嗅ぐと、そのまま五分ほどとろけそうな表情を見せた。
「次は?」
僕が静かに伝えると、紗季は名残惜しそうに足から顔を離した。
そして、僕の靴下に手をかける。 ゆっくりとした動作で、しかし待ちきれないといった顔で靴下を脱がしていく。
一度だけ僕の足の匂いを嗅ぐと、親指から丁寧に舐め始めた。
事前のやり取りでも話していたが、紗季はシャワーを浴びる前の僕に奉仕をしたかったようだ。
「美味しいかい?」
僕が微笑みながら尋ねると、紗季は声の形を成さない声をあげた。