恋愛でよく使用される表現のひとつに「男性は追加保存、女性は上書保存」というものがある。
男性は過去に好きになった女性、付き合った相手には好意を持ち続けるが、女性は一度別れてしまうと恋愛的な好意は無くなるという理論だ。
これは主従関係の世界にもよく現れる。男性は過去の従者のこともよく覚えていたり話したりするが、女性は目の前の、今現在のご主人様に集中する。
傾向として男性は女性にとって最初のご主人様になりたがるが、女性は男性にとって最後の奴隷になりたがる。
奴隷と関係を結ぼうとする男性から何度か頂いた相談に「過去のご主人様と比較されるのではないか」といったものがある。ドミナントと言われる男性としては一見情けなく見えるかもしれないが、相手を大切に想うからこその不安だと思う。もちろん本人も女性にその不安を直接伝えることはしないだろう。
女性にとって何度目かの主従関係の場合 上書保存(便宜上こう呼ぶ)という性質がよく働き、新しい主従関係に対してとても前向きなケースが多い。その結果過去のパートナーと比較してしまい関係が上手くいかず…というケースは少ないように思う。
前のご主人様を強く引きずっているM女の場合、そもそも関係が始まらないか長く継続しないパターンが多い。
一度新しいご主人様に調教を受けたもののやはり前のご主人様が気になってすぐに関係を解消、忘れるために次の相手を探すものの上手く進めず……。こういったパターンが多いため、破綻する場合はかなり早い段階で破綻する。
つまり男性は、パートナーのM女が自分を選んで関係が始まった時点で過去の相手と比較する必要はない。相手の中では上書きをされて新しい世界に(あなたに)溺れたいという欲求が強いはずだし、相手が過去のパートナーに強力に縛られているのであれば、あなたが努力をするチャンスもなく関係は破綻する可能性が高い。
相手が過去のパートナーを強く引きずっているのであれば、関係を結ぶ前の対話に時間をかけ、何よりあなたが従者を強く想う気持ちが重要になる。何となくの主従関係程度の拘束力ではきっと続かない。
女性は新しい主人候補と出会った時、以前の主従関係に劣ると思いながら関係を始める人はいない。
以前よりも支配的か、以前とは違った魅力があるか、自分が最も輝く関係を与えてくれる、そのような期待のもとに新しい関係へと進む。関係を結ぶことを選んだ時点で、新しい関係に強い魅力を感じているはずだ。
関係が移り変わる中で、女性側へも伝えたいことがある。
初めての主従関係・ご主人様に縛られる必要はない。
主従関係がどういうものかもわからない中で関係を結び、相手の言動に惚れ、主人の言動は刺激的で自分にとってすべてが正しいように映るかもしれない。
恋愛と同じで、歴代のパートナーが少ないに越したことはない。しかし苦しみながら、迷いながらすがっている今のパートナーがベストとは限らない。
当ブログから悩み相談の問い合わせを頂く女性の中には明らかに(愛情ではない形で)虐げられながらも、その関係や刺激に執着してしまう女性もいる。
関係の維持が目的になってしまっているのなら、今一度状況を見直す必要があるだろう。
自分にとって「最後のご主人様になってほしい」と思う男性に出会えたら良い。
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