サブミッシブという性癖がある。
誰かに服従したいというこの少しだけ特別な願望は、とても多くの女性を苦しめてきた。
「自分の願望は病気なのか？異常なのか？」と悩む女性も少なくない。
当サイト「M女のための調教ブログ」には悩み相談のフォームがあるが、ここから送られてくる相談内容は本当に繊細である。
自分が関係を結んでいる従者にもそういった悩みを抱えたまま、自分はどこかおかしいのではないか？と頭を抱えたまま生きてきた女性もいる。
最愛の恋人がいるにも関わらずどこか満たされない。
大好きな相手とセックスをしてもどこか空白がある。
自慰行為を何度重ねても性欲が尽きない。
奥底のサブミッシブの部分がおさまってくれない。
残念ながら僕を含む多くの男性は性的欲求から女性を求める。
女性にももちろんそういった部分はある。
しかし「サブミッシブ」というのは本当に言語化が難しい性癖だ。
すべてを受け入れてくれる相手が目の前に立っていたとしてもすべてを正確には伝えられない。
何故なら、自分自身もよくわかっていないのだから。
そして厄介なのは、親切で優しい目の前の男性があなたの伝えたSMプレイを行ってくれたところで、きっとあなたの性癖は満たされない。
言語化してしまった瞬間にそれらは「予定された行為」に変わってしまい、刺激が、裏切りが、あなたのサブミッシブの部分がエサとして欲しがっていた部分が霧散してしまう。
言葉にして伝えることが大切なはずの男女の仲で、説明によって求めていた刺激が奪われる。
何も伝えずとも思考と嗜好を満たしてくれる相手にあなたは狂喜する。
そして、そんな相手にはなかなか出会えないと気づいて苦しくなる。
僕の従者の中にも結婚を考えている相手との性の不一致に悩んでいたり、旦那さんとの性癖不一致に加えレスに悩む女性もいる。
僕が接する女性がサブミッシブが多いということも理由にあるが、世の中には本当に自身の性癖に苦しんでいる女性は多いと感じる。
僕が従者と関係を解消する理由に「結婚」や「新しい恋愛」といったものがある。
もちろん気持ち良く従者を送り出すが、しばらくすると連絡が来てパートナーとの性癖が満たされないことを相談してくる女性もいる。
それほどまでにサブミッシブの女性にとって性癖の解消は切実なのだ。
彼女たちは自分が普通ではないと苦しむ。
恋愛や結婚が上手くいかず、生涯悩むのではないかと不安になる女性もいる。
ただ、僕は思うのだ。
サブミッシブというあなたを苦しめている部分もあなたを形成する大切な一部であって、それゆえに感受した喜びや感動もあったのではないだろうか。
自分がおかしいとか、性癖を捨てたいとか、そんなことを考える必要はない。
君は、君の魂を大切にして。
誰にも汚されないで。
少しだけ生きにくいかもしれないけど、しんどいかもしれないけど。
そのサブミッシブの部分があなたの人生を他の女性よりもずっと鮮やかで魅力的にする日が来る。
以前にも書いたことがあるが、サブミッシブの女性はサブミッシブを満たす経験をした方が振り返った時にきっと人生が豊かになると思う。
歳を重ね過ぎた時に後悔するよりは、行動できるうちに性癖との向き合い方を考えてみることが重要だ。
きっとそれは自分を労わり、大切にする時間になる。
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