女性が奴隷になるために起こす最初の行動を、僕はとても愛おしく思う。
それが自分のブログであれ、別のサイトでの出来事であれ。
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雨が降っている。
何度かブログにも書いているが、僕は雨の匂いが好きだ。
休日の朝に起きた時、いつもより窓の外がうるさく、そして静かであることに気づく。
うるさいのは雨音で、静かなのはそれに遮られる社会の音だ。
人の会話、車の音、排気ガスの臭い。
「今日は社会に組み込まれるべきではない」
僕は自分の部屋をそっと世界から切り離すと、その中でとても自由になることができる。
好きな音楽をいつもより少しだけ大きな音量で流すことができるし、ミルで挽く珈琲豆の音が隣人の睡眠を妨げることもないだろう。
珈琲で体を温めながら、僕はソファで考え事をする。僕は常に何かを考えているが、この時はとてもリラックスした状態で思案をする。
僕は調教ブログを運営しているが、女性がネットから問い合わせをして特殊な肉体関係を望むというのは非常に勇気のいる事だ。
ましてやこのブログから問い合わせをして来る女性は精神的な服従を求めているだろうから、求めるご主人様の像を具体化するのは難しい。
縄に興味があれば緊縛が上手な男性の元へいけば良いし、簡単に拘束されて玩具責めがされたいだけであればセフレでも事足りるだろう。
「自分が絶対的と思える相手と出会いたい」「すべてのプライドを捨てて奴隷として扱われてみたい」この願望を満たしてくれる相手と出会うのは容易ではない。
自分の身体を大切に思えば思うほど、ネット上に散見されるご主人様・サドを表明する男性たちが疑わしく見えるだろう。自分が隷属してみたい男性にはすでに奴隷がいるかもしれないし、望んでいない多頭飼いかもしれない。
悩みは尽きないが、ある日ふと「この人の奴隷になってみたい」と抑えきれないほど強烈に惹かれる時が来る。
リスクは理解している。不安は今も拭えていない。返信は返ってこないかもしれないけど、連絡をしてみようと考える。
新たに調教を希望する女性から問い合わせがあった時、僕はその女性が勇気を出して問い合わせをくれたことを嬉しく思う。そこにはきっと安心なんて一つもないのだから。
改めて自分が行っていることはM女性の心を取扱うことなのだと思う。故に、お互いが幸せになれないと判断した女性は関係をお断りする。
そんなことを考えながら、僕はすっかりぬるくなった珈琲を口へ運んだ。
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