日記

またいつか、真夜中に

誰でも真夜中を特別だと感じる時がある。

 

それは恋愛は上手くいかないと初めて知った14歳かもしれない。

社会の軋轢に心が壊れかけた35歳かもしれない。

 

いずれにせよ、空気の重い夏の夜も 刺すような冬の夜も、明らかにいつもとは色の違った夜がある。

考えごとの内容によっては、孤独は悪意を持って明確な形になる。

終わることを忘れてしまったような夜陰は、あまりにも茫漠としている。

 

大切になった相手、大切に想ってくれた相手。

それぞれはパンとバターに似ている。

本当に相性が良い相手に出会った時、バターは溶けてしまいバターであった事を認識できなくなる。

それはとても幸福なことだ。自我を強く保ち続けることだけがほんとうのさいわいではない事を例示してくれる。

僕らはバターから幸せの在り方を教わることもあるという事だ。

 

誰かを(或いは何かを)大切にできる時間というのは、とても限られた権利である事を覚えておかなければならない。

選択をできる状況である時、僕らはその重さを量り誤ってしまうことがある。

優しさだけが、善良であることが、いつも最適解であるとは限らない。

 

何かに夢中になっていてその夢が覚めた時、色々なことを思い出す。

風が吹いていたことや、慣れない駅で待ち合わせをしていたこと。

 

空になった瓶詰めのバターを眺めながら、真夜中に色々な事を考える。

 

誰かが去ってしまう寂しさを

そこに残されて、やがて冷えていく体温を

届かずに朽ちてしまった言葉を。

 

届けられなかった自分の不甲斐なさを。

醒めてしまう身勝手さを。

 

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