良いドミナント、悪いドミナントの違いは何か。
論じるまでもなく男女それぞれの立場や関係を結ぶまでの過程にも影響されるので「これが正解」といった答えは存在しない。
しかし今まで多くの主従カップルの成立・破局を見届けてきた中で一定の法則はあると考えている。
今回は女性が不幸になりやすい調教を行わないドミナント男性と望まない破局ついて解説していく。
目次
主従関係を結ぶまでのプロセスに注意しよう
主従関係を結ぶ=肉体的な調教が開始されると考える男女は多いだろうし、それを楽しみにしている男女も同じく多いはずだ。
しかしパートナーを探すS男性が調教内容や性癖にばかり言及していると女性は不安になり避ける傾向がある。
要約すると性欲発散のことばかり考えているような男性をご主人様にはしたくないという女性心理が働いているのだろう。
肉体的な調教を楽しみにしながらも性行為を匂わせる男性を避けてしまう矛盾。
これは主従関係を結ぶまでのプロセス・順番に原因がある。
どんな関係の結び方も正解であり間違いである可能性を秘めているが、多くの場合は以下のパターンに分類される。
ポイント
成功例:人間的な魅力に惹かれる ⇒ 主従関係を結ぶ
失敗例:性的な興味で主従関係を結ぶ ⇒ 人間的なNGに気がつき破局
もちろん興味を持ったきっかけは性的な関心の場合もある。
しかしそれが先行して関係を結んでしまうと、ふとしたタイミングでご主人様の人間性を疑ったり我慢が続いてストレスから精神的に不安定になってしまう。
SMや主従関係という未知の分野のせいで普通の恋愛ならば(正常な判断ができる時ならば)絶対に選ばないような好きでもない男性と関係を結んでしまうという悲劇が起きる。
ここでのポイントは女性が自分自身に対して納得をして主従関係を結んでいるかという点である。
納得感がない中で関係を結んでしまうと、ご主人様の日々の矛盾や都合良く扱われる関係にストレスが生じる。
自分が納得して考えた末に結んだ関係であれば、ご主人様の足りない部分も愛おしく受け止められる可能性がある。冷静に見れば、多くの場合ご主人様は完璧ではないはずだ。
調教を行わないご主人様
同じ男性目線で良いドミナント・悪いドミナントと感じる男性像がある。
それはパートナーの女性を短期的な視点で見るか長期的な計画で見るかという部分がポイントである。
以下、それぞれを解説していく。
短期的な視点のドミナント
この男性の特徴は関係を結んだ時点で相手の女性がどこまで受け入れられるかを重要と捉えているタイプの男性である。※無意識にそういう思考になっている場合もある。
男性の中ではSMプレイの中でやりたいことがある程度決まっており、それを一つずつ女性に試していく。
男性が好みとするプレイの中で受け入れられないプレイがあった場合、女性に対し「未熟」「覚悟が足りない」「君のしたいことはSMごっこだ」と相手の努力不足を指摘をする。
SNSや掲示板で「前の従者は厳しくしすぎて逃げてしまったので、覚悟のある女性のみ募集」と書いている男性は潜在的にこのタイプである可能性が高い。
自分について来れないのは相手が悪いといった思考タイプの男性である。
このタイプの男性のパートナーの場合、関係が始まった時点でたまたま男性の嗜好と趣味が似ており多くのプレイを受け入れられる女性は関係が続く。
しかし不安が多く限定したプレイから関係を始めたい女性の場合は自己肯定感が下がってしまい「自分はSMや主従関係には向いていない…」と思い込んでしまう。
このタイプのドミナント男性は主従関係の中で調教を行っているのではなく、女性の元々のキャパシティによって関係の成功と失敗が分かれる。
端的に言えば、関係が上手くいくかどうかは出逢った女性次第なのでおのずと数を打つように短い関係を何度も繰り返していくことになる。
調教ではなく、自分がしたいことを調教なく受け入れられる女性を探す作業の繰り返しになる。
長期的な計画を持つドミナント
このタイプの男性は主従関係初心者の女性が最初から受け入れられる事は限られているという事実をよく理解している。
先述した短期的な視点のドミナント男性の心理として「いつ相手が離れていくか不安だからやりたい事を詰め込んでやってしまおう」というものがある。
何度もパートナーが音信不通になり離れていってしまった経験があるので、調教という本来お互いにとって楽しみであるはずの過程を飛ばして自分がやりたいことをこなすことに必死になる。
長期的な計画を組むドミナント男性は、主従関係が長期的なものである事を前提にしているので関係初期の信頼関係構築の期間をとても大切にする。
本来、信頼関係構築とは関係を結ぶためにするものではなく関係を継続するために重要な行為のはずだ。
それを見誤り「会う」ことをゴールとして活動している男性は多い。
性行為を望まないサブミッシブ女性もいる
信頼関係を構築した後の工程として肉体的な調教という話を書いたが、もちろん調教を行いつつ信頼関係を構築していく場合も十分にある。
そんな中で、肉体的な調教を望まないサブミッシブ女性も存在する。
僕自身過去に主従関係を持っていたこともあったし、相談を頂く女性の中にも定期的にお問い合わせを頂く。
ご主人様という絶対的な存在や安心感は求めるものの、それを感じる手段が肉体的な調教ではない女性。
こういった女性と説得の上手な短期的な視点のドミナントがマッチングしてしまうと、それはやはり不幸を生む可能性が高くなる。
性行為を望まない理由は処女であったり嗜好であったり様々だが、お互い慎重に関係を結ぶ必要があるだろう。
まとめ
勘違いしてはいけないが、今回解説したような短期間な視点を持つ男性が悪いという訳ではない。
その男性の方針だし、自身の志の中でマッチするパートナーを探せばいい。
ただ、その活動の中で無作為に女性を不幸にしていくのは間違っている。
不幸になるなら一人でなるべきだろう。
肉体的な調教は間違いなく主従関係における大きな楽しみの一つである。
しかしこれからご主人様を求める女性においては、自分が望む関係を表現してくれるのがどういった思考・嗜好のドミナントなのかを一度考えてみても良いだろう。
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