日記

彼氏とご主人様 ②

liebeseele(リーベゼーレ)

 

彼氏とご主人様

調教志願の連絡を頂いた女性と実際に会った時、どのタイミングでSMや調教に興味を持ったかという会話になる。

「たまたまネットで…友達とふざけて観たAVで…」などきっかけは様々だが、「前に付き合ってた彼氏がSっぽくて…」という理由を挙げる女性も本当に多い。

ここでのポイントは「元カレ」という部分だ。

彼氏持ちや既婚者の方からの問い合わせも多く実際に関係を結ぶこともあるが、その場合はパートナーに対して性的な不満を持っている場合が多い。マンネリ、セックスレス等がその例だ。

しかし彼氏がふざけて手首を縛ったり玩具を使用した際にMを自覚する女性は多い。ソフトSMの中でもっと多くのプレイを望みながらも、女性の側から男性へ意志を伝えることは難しい。

はしたないと思われるかもしれないし、場合によっては最愛の彼氏との関係が破綻するかもしれない。

気持ちが高まっている時にハードなSMや調教を希望するリスクは高いし、気持ちが冷めてきた頃には相手にそんなことは求めない。心の中に芽生えたマゾの自覚だけが根強く残ってしまう。

以前にも書いたが、僕は恋愛と主従関係の両立は難しいと思っている。

同じ「好き」ではありながらも、恋愛感情と主従の愛情は別のモノだからだ。

僕も奴隷をとても愛おしく思うことがある。普通のカップルのようにデートをすることもあるし、旅行に行くこともある。お互い空いた時間を縫って飲みにいくこともある。

しかし(少なくとも僕は)恋愛と主従は両立しない。奴隷として関係を持っている女性と結婚をしたいと思った時、きっと僕はその人を縛ることをやめるだろう。

先述した「彼氏に自分がマゾであることを言い出せない」女性の心理状態に似ているのかもしれない。

お遊びの「プレイ」と本質的な「調教」を別のモノと捉えているからこそ、僕は女性との調教の時間を特別なものと考える。日常から切り取ったその「時間」を大切な時間として共有する。

今まで経験したことのなかった性の体験は、女性として深みを豊かにする。同じ年齢の女性でも、放たれる色気がまったく異なる。

性に素直なことは、息をするぐらい自然なことだ。

 

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