世の中には主と従者が出会う方法は数多にあり、その中の一つとして当ブログから関係を結ぶことを希望してくれる女性がいる。
「調教希望」を送信する時にはきっと少なくはない勇気を込め、理由を整理し、抗えない欲求のもとに奴隷になる事を志願する。
願望を叶えるためとはいえ自らを差し出すような行為を、誰にも言い訳できない選択を、決定するまでには多くの逡巡や衝動があっただろう。
「この人の奴隷になりたい」
そう感じてから、何度か雨が降ったかもしれない。吹く風の匂いも変わったかもしれない。
過去の奴隷も含め、僕のもとには感性の近い多くの女性から問い合わせが来る。
日々真面目に働くOLや、人前に出る華やかな職業の女性、何者かになりたい学生。
それぞれはそれぞれの理由で奴隷になることを志願する。
問い合わせをしてきた女性全員と関係を結ぶ訳ではない。結ばなかったが、良好な友人になれた女性もいる。
僕と従者の間に、いくつかの出来事や物事があるのを想像する。
分厚い小説、暖かいスープ、おろしたての靴。
それぞれはアルミニウムのような高い熱伝導率で、お互いが支配者と被支配者であることを伝えあう。
どちらかは「やっと出会えた」と思うかもしれないし、どちらかは「よく来たね」と迎え入れるかもしれない。
すべての事が毎日色彩を変える。
ぼんやりした少年が、詩人になるかもしれない。
昨日までは主従関係に憧れる少女だったかもしれないし、明日には従者として過ごす女性かもしれない。
「ご主人様」は自分の手を温かな手にすることもできるし、包み込む大きな掌にすることもできる。
すべての事が綺麗事では片付けられない。だからこそ、きれいごとを探せる相手と人は出会いたいと思っているのかもしれない。
桜が咲いたよ、と言える関係を。見せたくなかった姿を見せたいと思える相手を。
一番美しい表情も、一番醜い姿も。
息が届くような、最も近い距離で見れる相手と出会えたら良い。
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