心象スケッチ・小説

調教小説「仕舞われる女」

liebeseele(リーベゼーレ)

 

某組織の諜報員、レイカが捕まった。

連れて来られた地下室には無数の透明な柱が立っている。

柱は樹脂のような素材でできており、中には精巧な女性の人形が収められている不可思議な造りをしていた。

レイカは複数人の男から夜通し拷問を受け犯された。朝方の朦朧とした意識の中でもレイカは決して口を割らない。

「くだらない時間だったわ」

レイカは軽蔑したような態度を崩さず、小馬鹿にしたように男たちを笑う。

性を発散し尽くした男たちは、全裸になったレイカを抱えた。

「このっ…離しなさい!」

男たちは何も言わず、レイカを抱えたまま人形が入っていない柱に近づいていく。

そしてレイカを柱の中に押し込むように「片付けた」

(!?  !  ?   )

柱の中に納められたレイカは指先一つ動かすことができなくなった。不自然な姿勢のまま、1ミリたりとも動くことができない。

男たちは柱から離れていく。
レイカは必死に声をあげようとするが、その口から音が発せられる事はなかった。

微動だにできない中、正面だけを見続ける。
別の柱から女が「取り出され」ると、女は床に這いつくばって必死に許しを乞う。

涙と鼻水でぐちゃぐちゃなった醜い顔。

そんな無様な女の姿をレイカは蔑み、淡々とここから脱出する方法を考えた。

 

数時間後

 

不思議な事に、柱の中は苦しくもないし喉も渇かない。腹も減らない。汗もかかない。ただひたすらに固定され続けた。

どれくらいの時間が流れただろうか。レイカは柱から「取り出され」てひたすらに犯された。

「おい、犬みたいに四つん這いになって吠えてみろ」

頬に醜いイボのある男が命じる。レイカは男に向かって一言「死ね不細工」と呟いた。

従順な奴隷になる事を命じられるが、レイカは終始男たちに唾を吐き強気な態度を変えなかった。

反抗的なレイカに対し男たちが行った調教は「使用の間隔を空けること」だった。

1日

 

3日

 

 

2週間

 

 

 

1ヶ月

 

 

 

 

3ヶ月

 

意識を保ったまま指先一つ動かせないストレスはレイカの想像を絶する恐怖となった。気が触れた方がきっと楽になるが、そうなる事すら許されない。

手を動かしたい。自分の身体に触れたい。まばたきをしたい。唇を舐めたい。髪の毛はどうなってる?耳は聞こえてるの?息の吸い方は?吐き方は?

「取り出される」ことを求め、次に使われる日をひたすらに願い乞う日々が永遠に続く。

どれくらい前だったろうか。取り出された瞬間に土下座をして男たちに許しを乞う女の姿を思い出す。

靴を舐め、命令された芸を必死に披露していた。動物の真似をさせられていてとても無様だった。

男たちに気に入られようと心から媚び、楽しませ、絶望した表情を浮かべながら柱の中に仕舞われる女。

あの女の人はどれくらいの期間、若さを保ったまま仕舞われているのだろう。他の柱の女性たちは?捕らわれた女性が増えたらさらに頻度が下がるの?

次に取り出されたら、あの男たちに気に入られたい。
レイカは自分でも気づかないうちに思考が書き換えられていく。

柱から出した状態で飼って欲しい。
次に取り出されたら、また柱に仕舞われるストレスにきっと耐えられない。

あの背が高い男は足を舐めさせたがった。
あの太った男は尻の穴を舐めさせようとした。
その隣の男は唾液を無理やり飲ませようと。
あっちに座っている男は私に猿の真似を命じた。
頬にイボのある男は確か・・・

狂いたくても狂えない地獄。
次に柱から出された時、男たちの欲求を一つひとつ満たして気に入ってもらうしかない。

その時、近づいてきた男がレイカの柱に手を伸ばした。
頬にイボのある男だった。

脳が、頭の中が弾けるように決意を固めていく。

泣き喚いて、自分が情けない存在でもう柱には仕舞われたくないということを懇願する。

幼子の感情表現が癇癪でしかないように、慟哭して自分の苦しみを頭を地面に擦りつけることでしか表現できない。

そうだ、確かあの男は私に犬になるように言っていた。

もう仕舞われたくない。

柱から取り出されたら尻尾を振るように媚びる。犬のように頭を男の足に擦り付けて、常に近くにおいて飼ってもらう。

そうしないと狂ってしまう。狂えればまだマシだ。

男はいやらしく微笑むと、レイカに伸ばしかけた手をとめて柱の表面に手を置いてじっくりとレイカを眺める。

男の口が動き、何か呟いた。

そして、踵を返して男は離れていった。

再びレイカの無限が始まる。

 

自分がどんな調教を体験したいかわからない女性へ

出会いに彩られた日々を

 

 

 

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