日記

女性が主人を選ぶ時には

liebeseele(リーベゼーレ)

 

本日、調教に興味のあるという女性と食事に行く為に年末にも訪れたばかりの恵比寿に来ている。

恵比寿にこだわりがある訳ではなく、僕の住んでいる場所と彼女の住んでいる場所からのアクセスが良かっただけだ。

待ち合わせの時間まで喫茶店で時間を潰していると、仲睦まじいカップルが溢れていることに気づく。

楽しそうに話す女性と、穏やかに頷く男性。男性は彼女にどんな親切をするか、という事ばかり考えているような柔和な表情を浮かべる。

ただ、人の本意はわからない。

もしかしたらこの男性は悪意を持って彼女に接しているのかもしれないし、何かしら騙そうとしているのかもしれない。実はカップルですらないのかもしれない。

すべて時間潰しをしている僕の戯言だが、人の本心は外見に現れる部分と、外見とは乖離している部分がある。

奴隷志願をしてくる女性がそれだ。

奴隷になりたそうな外見の女性などいない。皆自分のプライベートを充実させたり仕事上の責任を全うする、いたって普通の女性だ。

人が努力をする目的、それは何かを向上させたいという原動力があっての事だろう。

他人からの評価、数字に現れる結果、羨望、何かを現状よりも向上させたい時に人は努力をする。

しかし主人に対する奴隷のそれは、一見通常の価値観とは異なる。

厳しい自制をして自分を磨き上げた女性が、酷い扱いをされることを望む(それは無論主従間の愛情の上での事だが)。

拘束され、屈辱的に首輪を着けられ、ホテルの床を犬のように這いずり回る。美しく整えて待ち合わせたはずの顔を崩され、涎を垂らす。

それでいて奴隷は、より酷く扱ってもらえるよう、より主人が悦ぶようにさらに自分を磨く。

この醜い姿に隠れる愛情は、実際に主従を結んだ者でなければ理解ができない。汚すことで美しく磨かれる原石もいるということだ。

残念ながら初心者S男性の多くには、酷く扱うという意味を取り違えたり安易に考えてしまう者もいる。

主人には、奴隷を汚す権利がある。

ただSを名乗った瞬間に権利が発生するのではない。女性が奴隷になった瞬間、男性を主人と認めた時に初めて権利が発生するのだ。

女性が男性と関係を結ぶ際には、十分過ぎる程の見極めを行なってもらいたい。

 

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